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音の疑問 ・ 第1章 音を重ねる

曲が明るく聞こえたり、暗く聞こえたりするのはなぜ?

明るい・暗いの大部分は、和音の真ん中の音の高さで決まります。ただ、それだけではありません。机の上で1音だけ動かして、確かめます。

さきに、こたえ

曲の明るさ・暗さの多くは、和音の真ん中の音の高さで決まります。土台の音は同じでも、真ん中が半音ひとつ分ちがうだけで、光が差したり雲がかかったりするように聞こえる人が多いようです。ただ、それだけではありません。下の机で、真ん中の1音を動かしながら確かめてみてください。

2026.09.22 ・ 約4分

まずは何も動かさずに聴いてみよう。それから、真ん中の音だけ下げてみて。窓の外は、どう変わる?

今日の窓 / 木漏れ日
この子の音が変わるよ

いまの響き

Cメジャー

ド・ミ・ソ

音は操作したときだけ鳴ります

景色は、響きから想像したひとつの表現です。感じ方に正解はありません。

変わったのは、真ん中の音の高さだけ

「和音を聴く」で鳴っているのは、ド・ミ・ソです。ボタンを押すと、両端のドとソはそのままで、真ん中のミだけがミ♭に下がります。動いたのはこの1音だけなのに、部屋の明るさが変わったように聞こえた人が多いようです。私には、同じ窓に薄い雲がかかったように聞こえました。

ここで面白いのは、「暗い」と感じた側の和音が、全体として低いわけではないところです。いちばん低いドも、いちばん高いソも動いていません。変わったのは、真ん中の音と土台の音との距離だけです。

もうひとつ、頭の中で試してみてください。同じ和音を、速いテンポで、あるいはずっと高いところで鳴らしたと想像すると、同じ音の並びでも表情が変わります。明るい・暗いは、真ん中の音の高さで大きく決まり、速さや音域、前後の和音で細かく揺れる、というのが近い言い方です。

名前を知る

ド・ミ・ソの和音は Cメジャー、ミをミ♭に下げた和音は Cマイナー と呼ばれます。土台の音(ド)から真ん中の音までの距離を「3度」と呼び、遠いほうを長3度、近いほうを短3度と言います。

Cメジャー

ドミソ

ドからミまで、半音4つ分(長3度)

Cマイナー

ドミ♭ソ

ドからミ♭まで、半音3つ分(短3度)

長3度を持つ和音がメジャー、短3度を持つ和音がマイナーです。曲の多くの場面がどちらの和音を土台にしているかで、長調の曲、短調の曲と呼び分けます。

理論上の事実

土台の音から真ん中の音までが半音4つ分なら長3度(メジャー)、半音3つ分なら短3度(マイナー)になる。

景色(比喩)

この記事では、木漏れ日の窓に薄い雲がかかる、という絵で表しています。

感じ方(文脈で変わる)

明るい・暗いのほかに、開く・閉じる、暖かい・涼しい。速さや音域、前後の和音でも印象は変わります。

メジャーが必ず明るく、マイナーが必ず暗く聞こえる、というわけではありません。ゆっくり低く鳴らしたメジャーは静かに、速く高く鳴らしたマイナーは軽やかに聞こえることがあります。真ん中の音は、明暗を決める大きなひとつの手がかりです。

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